経営学
経営学 NO.3 〜経営戦略の階層〜
今日は、経営戦略の階層とそれぞれの戦略について見ていく事にしよう。
そもそも、階層とは何を意味する言葉だろうか?それは、例えばある建物もしくは体系における下層から上層までの積み重なりの構造を指す言葉であろう。要するに、様々な物質や機能が集まったある集合体で上下的に分けることが出来る連なりと言えよう。
そこで、会社の階層性について考えてみると、大まかに三つの階層に分けることが出来る。まずは、全てを包括している企業それ自体の階層(厳密には階層と呼ぶのはいささか、間違っている気はするが)と、テレビ部門や家電事業等のある特定の製品ないし事業の階層と、販売・生産・人事といった会社の機能による階層である。
そこで、上記3つの階層にはそれぞれに異なる戦略が与えられるのだが、その名称は順に全社戦略、事業戦略、職能別戦略と呼ばれる。
ここで、それぞれの主な戦略について見てみると全社戦略においては、まさにその企業の戦略の方向性を決めるものであり、例えば事業を増やすため多角化をしたり、逆に様々な事業がある中で、どの事業に重点を置くか?という事を決めたりする。または、その企業が影響を持つ範囲を増やすために、全国展開したり海外に出る国際化をしたりする。
次に、事業戦略ではその企業と同じ製品・事業を展開しているほかの企業と競うための戦略で、コストの低下や特徴的な広告を出したりして、如何にしたらにその製品市場の中で他企業より優位に立ち、収益を上げることができるのか?という事を念頭に策定する戦略である。
最後の職能別戦略においては、製造部門、販売部門、人事部門等がそれぞれの方向や効率等を策定する戦略である。
以上の様に経営戦略においては、企業の中で大きく三つの階層に分けられるのであるが、一般的に大企業である程、縦の広がりである階層やその階層内の横の広がりが細かく分けられてる。というのも大企業においてはトップが逐一それぞれの事業や部門を把握するのは困難なので、それぞれの事業部長や部門長に任せる事となり、より組織が小分された形になるのである。
という事で、今日は経営戦略の階層について見てきたが、次回は全社戦略の手法について詳しく見ていくことにしよう。
ソース
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経営学 NO.1 〜イントロダクション〜
当探求の趣旨・概要
いきなりですが、わたしは特別に「経営学」に対する知識を持っているわけではないので、このコーナーの進め方は基本的に「わたし自身が学びつつ、その学んだ事をブログで公開すると、もしかしたら誰かの役に立つかもしれない」というコンセプトの元進めて参りたいと思います。
さてさて、その内容はというと「まずは、過去における経営学の体系や成果を学び、だんだん現代の企業の分析に活かしていこうという」という感じにしたいと思います。まあ、この辺は進めていくうちに変わっていくかもしれません。
では、今回は第一回目という事で、そもそも経営学とは何を定義するものだろうか?ということを考えてみます。
経営学とは?
(広辞苑)によると
企業経営の経済的・技術的・人間的諸側面を研究する学問。
と出ています。しかしこれではあまりにも抽象的すぎるので、
(wikipedia)によると
経営学(けいえいがく;business administration, business management)とは、広義には組織体の運営について研究する学問分野である。対象は企業組織とする場合が多いが、企業組織に限定せずあらゆる組織体(自治体・NPO法人など)が経営学の対象となりうる。
狭義には、組織体の効率的・効果的な運営のための長期的視野に立った理論の構築を目的とする学問と捉えられ、その際は会計学やマーケティングなどの分野は除外される。
とまぁ要するに字の如く、企業の経営における効率的な手法や組織を追求して、それを実際の企業活動に反映させていこうじゃないかという学問なのであります。
そのためには様々な方向からのアプローチが必要なのであり、ここで経営学における代表的な科目を見てみると
・経営戦略論
・経営組織論
・経営経済学
・マーケティング
・人的資源論
・会計学
・経営管理論
・経営史
・技術戦略論
・生産管理
と、ざっとこんな感じであります。戦略策定からのアプローチ、組織作りからのアプローチはたまた金銭の面からのアプローチなど色々と見て取れます。
ということで、次回から数回は、これらの様々な学問の諸体系やまた、その体系に寄与した主要な人物を見つつ、過去の経営学に対する考え方を探っていきたいと思います。
終わりに
さてさて、このシリーズのNO(ナンバー)はどこまで進むのか?具体的には何をやるのか?というのはほぼ決めてないのでかなり見切り発車ではありますが、これから当分は続いていくのは間違いないと言っても過言ではないでしょう。
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