観光学研究
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観光学入門―ポスト・マス・ツーリズムの観光学 岡本 伸之 有斐閣 2001-04 by G-Tools |
今、地方の大学で観光学の学部・学科を設置する所が増えているという。観光学とはwikipedia によると
経済の発達に伴い、「楽しみのための旅行」が、広く普及し、マス・ツーリズムの時代が到来した。これに伴い、「いかにしてより満足できる観光が実現するか」などといった問いが立てられるようになり、他方では観光地の開発などにより、環境破壊などの問題が出てくる。観光学は、これらの問題を解決していくためにある。しかし、必ずしも学問として体系だったものではなく、観光「学」と呼べない、という意見もある。
との事、一応経済学系統という事らしいが。わたしが初めてこの観光学というのを聞いた時、学問ととして小分けして体系立てる程のものなのかどうなのか、また”学問”というより”専門職”的なニュアンスの方が強い気したのだが、どうもこの観光というものは地域活性化のために国を挙げて振興しているようで、観光事業の人員増加のためにも大学の利用を促進しているようだ。
現在観光を学部・学科に付けた大学は33あり、特に今年観光学科を新設した和歌山大学には80人募集のところ680人志願というなんだか知らないところで大人気のようである。
そこで、観光学とは何を学ぶのか大阪観光大学なるところのカリキュラムを見てみたところ、 なんだかいろんな学問の科目をごちゃ混ぜにして一部「環境」という文字を足しているだけの様に見えるのはまだ体系付けられていない証拠だろうか。
やはりカリキュラムを見ても演習が多いようで大学というより専門学校という方が近いような気がするのだがどうだろう。また、”旅行ガイド・添乗員論””ブライダル概論””ホテル実務概論”等といった実際の職務に基づく授業は理論化された体系を習うよりより実地に出向いたほうが何十倍も分かり易い気がするのだが、つまり無理やり学問感がまだ拭えていない。
さて、これから観光学は大学に定着していくのかどうなのか外から見ている分には、理論化し大それた学問にする程の必要性は感じられないのだが、まぁ授業を見たことも際立った実績を聞いたことも無いのでなんとも言えない。
(実際を知らないでやけに批判的だけども、仮に実際と私見との間に乖離がありましたらここにお詫び申し上げますm(__)m)
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