相対的思考による人生の遊戯化

posted in 08:25 2007年04月10日 by 涼微
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事象に対する4つの態度

           絶対派
批判派 普遍主義 絶対主義 保守派
懐疑主義 相対主義
           懐疑派

参考文献…相対主義と現代世界―文化・社会・科学/唯物論研究会


我々が持つある事象に対する態度としては大まかに4つに分類する事が出来る。

まず両極端な態度として、自己(の考え)を絶対と思い込み他を排斥することにより自己を保守する態度に出る絶対主義とあらゆる事象に批判・懐疑を繰り返し真の正しさは存在しないとする懐疑主義(ニヒリズム)とが挙げられる。

さらにそこから到来する態度として、絶対的(イデア的)な対象を想定しその対象から外れるものを批判する普遍主義、そして絶対的な何かは存在しないと懐疑すると同時に様々な事象の多様性を認め正しさは無数に存在するという態度から導かれる相対主義とに分類される。

では、なぜここでは我々が生きていく上で相対主義的な思考に立つ事が要求されるのであろうか。そこでまずは、ここで提示されている相対主義的な思考に立つとは具体的にどういう事なのか考えてみることにしよう。

例えば、人が何か不快感に陥るような(遊戯の思想とはかけ離れた)事象を軽いことでもいいので想定してみて欲しい(気に入っていた物が無くなった・足の小指を何かにぶつけたetc)。ここで想定した事象は各々違ってくるのが普通だが、ではその中からある一つの事象を選び出したとして、その事象を例えば地球上の全員が不快に思うかといったらそんなことはまずありえない。必ず誰かが「そんな事象はわたしにとってはどうでもいい」と思うはずである。

では、その価値観の相違はどこから生まれるのであろうか?ここで先に挙げた4つの態度を思い出して欲しい。

(中身)

よって、何物にも陥らない相対的な思考を獲得することによって、我々はすべての事象を笑い飛ばせる心の余裕を保持することができ、人生の諸事情を遊戯へと転換し得る精神状態へと導かれるのである。

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