経済学のすすめ/伊東 光晴・佐藤 金三郎

posted in 22:35 2007年02月27日 by 涼微
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採点

65点

項目

1、経済学を学ぶまえに
2、経済学的考え方
3、古典に学ぶ
4、マルクス経済学に学ぶ
5、近代経済学に学ぶ
6、経済学と現代

経済学のすすめ

経済学というものは、古くからある学問―哲学・法学・医学・神学等とは違い、比較的に最近出来た学問である。よって、年々経済学が進歩する割合は、古い学問と比べると未開拓な部分が多い故に、大きいと言うことになる。そういうわけで、約35年前に発行された本書は内容的に古いと感じられる部分がある事は否めない。

内容のレベルはというと「すすめ」という事で、まさに初学者向けのものである。まずは、第1章と第2章で経済学の根底に流れる立場や考え方を理解し、その後第3章〜第5章において、古典派経済学・マルクス経済学・近代経済学の流れや考え方を学び、第6章において経済学の現代(といっても1970年当時)の経済学の時流を読むに到る。

しかし、先ほどにも書いた通り残念ながら内容が古いので、おそらく本書より今の時代に即した経済学の初学者のための書が出ているはずである。もっとも本書は入手もしにくいので、お目にかかることが出来る人がそうそういるとは思えないが。

よって、特に書評としては書くには忍びないのであるが、長所を上げるとすると書き方がものすごく丁寧で読者視点で書いている点である。文体自体もですます調であるし優しく語りかけている文調なのである。

そう思ってアマゾンで伊東 光晴氏の作品の評価を見たら思った通り、ほぼすべて五つ星であった!日本経済を問う―誤った理論は誤った政策を導くは面白そうだし岩波 現代経済学事典なんかは経済学を学ぶ者にとってはとても参考になりそうな事典である。

そこで、伊東 光晴氏のプロフィールを載せて本記事を閉めたいと思います。

wikipedia

伊東光晴いとう・みつはる、男性、1927年9月12日 - )は東京都出身の経済学者、京都大学・中国復旦大学・福井県立大学の各名誉教授。1992年紫綬褒章。東京都立両国高等学校卒(42回)。1951年東京商科大学(現一橋大学)卒業後、同大特別研究生、東京外国語大学教授、法政大学教授、千葉大学教授、京都大学経済学部長(1990年1月- 1991年3月)、放送大学教授、福井県立大学大学院経済・経営学研究科長、早稲田大学客員教授等を歴任。著書に『保守と革新の日本的構造』『ケインズ』『シュンペーター』(根井雅弘と共著)など。杉本栄一の影響の下、マルクス主義的を媒介としての近代経済学研究に従事する。近代経済学者にしばしばありがちな、マルクスへの無視ではなく、もちろん、旧来のマルクス主義からの超越的批判でもない柔軟な研究は、市民社会派の一員であることを示している。1960年代から80年代にかけてはテレビでの解説でも知られ、学問と市民の日常をつなぐことにも大きな功績があった。

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この記事へのコメント

1. Posted by hatsu   2007年03月05日 01:05
経済学の勉強課程で辞書はほとんど使いませんよ。心理学のように別個の概念をおぼえていくんじゃんくて、1から体系だってるからです。
伊東先生はケインズに固執しすぎです、いわゆる大学院レベルでやる経済学とはおよそかけはなれています(大学院の経済学はケインズの次の次の世代の経済学です)。なので、すなおに教科書を読んでいったほうがいいと思います。洋書varianとかmankiwとか
2. Posted by 涼微   2007年03月05日 18:27
どなたか存じませんが、わざわざ忠告有り難う御座いますm(__)m

大学院のための勉強法なら過去問やブログを見るetcして、結構情報を集たので大体心得てますよ。

洋書はまだ読めるレベルの英語力じゃないですね。もちろん英語が出来ないとどうにもならないので、対策は講じてますけど。

あとは、伊藤先生は補助で見といてもいいかなぁと思ってましたが、微妙のようですね (笑

それにしても、一言コメントしただけなのに、試験勉強日記さんからやけに人が流れてくるな ^^;

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