第115回 (2月25日) 日商簿記検定2級 解答解説
去る2月25日、第115回日商簿記検定試験が行われました。受験した皆さんはお出来になったでしょうか?
ここでは、わたしが受けた簿記検定2級試験について難しかった所を解説していきたいと思います。
今回は割と平易な問題であったことも手伝って、予想合格率は35%は固いと思われます。如何に第2、3、4または5問で点が稼げたかが勝負の分かれ目でしょう。この3つで48点、残りの第1,4または5問で22点取れば合格ラインと言うところです。
ちなみに解答は 資格の大原 第115回 日商簿記検定 で出てます。
第1問
では、第1問目から検討して参りましょう。持ち帰った問題をご覧下さい。
さて、この1番目からつまずいた人が多いのではないでしょうか?事実わたしは間違っていました。こういったぱっと見て分からない問題は飛ばすに限ります。後で戻ってきてやればいいのです。結局正解は、
委託販売 48,000 積送品売上 48,000
仕入 40,000 積送品 40,000
でしたが、特に
委託販売48,000 積送品売上48,000
の部分が難しかったように思われます。結局、この問題はわたしの中では、本試験で三番目に難しかったのですが、これが解けた人は第一問はほぼ完璧だったのではないでしょうか?
次の2番も勘違いをしていたら解けない問題です。解答は、
当座預金 394,000 売上 800,000
手形売却損 6,000
売掛金 400,000
ですが、ここでは売掛金を入れるのか入れないのか迷うところですが、結局わたしは入れませんでした。そういうわけで、いきなり二問連続不正解でしたが、全く慌てる必要はありません。わたしは、ここも飛ばしたのですが、結局後ろの問題が楽だったので、この二問は気にもなりませんでした。
3〜5番はサービス問題と言うやつです。しいて言うなら3番の修繕引当金と4番の勘定科目に迷うかもしれませんが、この3問は取っておきたいところでしょう。
第2問
この第2問は、この1題全体がサービス問題です。ここで最低でも16点は取れないと厳しいでしょう。1度計算ミスをしても後で見直せばまず間違いなく、計算は合ってくる筈です。特に気になる所はないので、とにかく慎重に計算し最低一回の見直しをすれば、全問正解も目指せるでしょう。
第3問
ここも割と平易なのですが、第2問よりは計算のレベルが上がっており、また仕分けをしないといけないので大変かもしれません。ここも、とにかくあせらず慎重に計算が合うまで粘るが基本原則です。
しいて言うなら、売上原価の計算が少し入り組んでたと言うところでしょうか。仕入れ+繰越商品−期末商品棚卸高でよいのですが、わたしは繰り越し商品を引いて期末商品棚卸高を足していたので、多少焦りましたがなんとか気付けたのでよかったと言うところです。他の仕分けは反復勉強を行っていた人にとっては、同じパターンだったので解けたと思います。
第4問
ここも平易と言わざるを得ません。わたしは完成品という言葉を埋めれなかったのですが(製品原価とか書いた気がする…)、後は製造間接費は実際配賦では無く予定配賦で埋めるところと、原価差異をマイナスにするところが少し難しいと言ったところでしょうか。後は普段どおり計算するだけです。
第5問
ここは少し難しかったのではないでしょうか。というのも、カッコ2番が処分価額をどう分配すれば良いのかが分かりづらい、というかわたしは今でも分かりません^^;ここは、本試験一番の難問なので、分からなければ捨てたほうが良いです。まさに、「捨てる技術」が要求されます。
あとは度外視法の意味が取り辛いと言うところでしょうか。しかしここは、先入先出し法が分かっていれば解けるのです。というのも先入先出し法は結局、月初仕掛品と当月製造費用の和を当月投入量で割るのですから、そのまま割るのか?はたまた、当月投入量から正常仕損を引いたものを割るのか?の二通りしかないわけです。そこで、両方で割ってみて割り切れたほうを答えとする、これでいいのじゃないでしょうか。
とまぁえらそうに言ってますけど、結構王道の戦略だと思いますので知らなくて今回受かりそうにない人は小耳に挟んでおいて、次回から使ってみるこれでいいと思います。
以上、難しいところを解説してきましたが次回は、今回の試験実は、遅刻してしまったのに25分前に退出したという大半の人にはどうでもいい自慢?と、後は簿記2級に受かるための方法と勉強時間なんかを書いて、簿記シリーズを閉じたいと思います。
あぁ、ちなみにえらそうに言っているわたしの予想点は、82点でしたので記述ミスがあれば落ちるかもしれません^^;
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