財務相・中央銀行総裁会議(G7)と円安
わたしはテレビを全くと言ってもいいほど見ないので、テレビではどうか知らないが日経新聞では先週、毎日のようにこの話題が出ていて、なんだか潜在意識的にも書かないといけない気分になったから、ちょっと結果と考えをまとめてみた。
G7会議共同声明のポイント(日経新聞)
- 世界経済はよりバランスよく成長。
- 日本経済の回復は順調で、継続が見込まれる。
- 為替相場は経済の基本条件を反映すべき。
- 「円安」には直接言及せず。
- 中国人民元の実効レートの上昇を期待。
- ヘッジファンドなどへの警戒が必要。
私見
今回、日本側にとって最も注目すべきポイントだったのは、共同声明に円高への是正が盛り込まれるかどうかという事だったが、結局直接的な言及はされなかった。
現在の円は歴史的な安さであり、この様にある特定の国の通貨が安いということは、その国の国際競争力が高いために輸出有利を示していて、他国にとっては(特に今回は欧州)にとって受け入れがたいことである。
そもそも、これ程円安が進んでしまった主要因は円キャリー(低金利の日本で円を借りて高金利の他国で投資する事)とされているので、今回の会議で円安につについての言及があり、利上げの圧力が高まることによって、結果円高へと振れていき、現在の景気を支えている輸出企業の業績が悪化する事が日本にとって最大の懸念事項であった。
しかし、直接的な言及が無かったので即急な円高訂正は無さそうであるとはいえ、今後円高に振れる時期については注意する必要がある。というのも、現在の円は明らかに適正価格とは言えるものでは無く、この先円高に振れることはほぼ間違いなさそうだからである。
そのためには、日銀による利上げも争点になってくるが、今の日本経済はお世辞にも安定しているとは言えないので、すぐに利上げを敢行することは望ましくないように思われる。
以上の様に「円高訂正」と「利上げと」いう問題が噴出しているのだが両方とも、その時期では無いと言えよう。見通しは不鮮明で何年後か分かる事でも無いのだが、せめて日本経済が安定的な成長局面に入るまで待ってはもらえないものなのだろうかどうなのか。
ソース
日銀「追い風」吹かず G7声明「円安静観」、利上げ機会の模索続く
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