神との対話―宇宙をみつける自分をみつける/ニール・ドナルド ウォルシュ(訳)吉田 利子
posted in 23:15 2007年01月15日 by 涼微
採点
90点
内容
筆者が神と対話した時の内容を克明に綴ったもの。
目次
・人生は、自分が何者であるかを思い出すため、創りなおすためにある。人生は学校ではない。学校は知りたいことを知るために行くところだ。人生は、すでに知っていることを体験する機会だ。
・自分の信念をもち、自分の価値観に従いなさい。それがあなたの親、その親の親の価値観、友人、社会の価値観なのだ。あなたが幸福かどうか知っているのは、あなただけだ。
・宇宙には「良い」状況も「悪い」状況もないと、第一に理解しなさい。すべてはあるがままにすぎない。第二に、すべての状況は一時的だ。そして、それがどちらの方向に変わるかはあなたしだいだ。
・自分がふさいだり、落ちこんだりしていると思ったら、考えなおしなさい。そんなことをしていても何にもならないと思ったら、考えなおしなさい。やりなおしたいと思うのなら、人生は何度でもあるから。
・何かから離れることはできない。相手は地獄までもあなたについてくる。それならば、どんな誘惑にも抵抗しないことだ。ただし、そこから顔をそむけて歩きなさい。この旅は、目的地に「行き着かない」旅ではないのだ。 他
読んだ動機
宇宙に関するレポートを書かないといけなかったから。
こんな人にお勧め
・人生の目的を知りたい人
・悩みがある人
内容のレベル
8
神との対話
わたしは最初、「神」と書いてあるくらいだから、宗教的なものかもしれないという偏見を抱いていた。しかし、全くそんなことはなく、寧ろ今までの人生と照らし合わせてみたり、これからの人生について思いを巡らせてみると、考えさせられるところが多々あり、とても有意義な書であった。ということで、その中から少しピックアップして見ていこう。
不安と愛
この世の全ての元は、「不安か愛」なのだそうである。というのは、善の方向の物事はすべて愛によって動機付けられ、一般的に言う悪の方向の物事は不安によって動機付けられているのだそうだ。しかし、全ての事に愛を持つ事こそ人間の本質であり、そもそも不安というのは、あらゆる愛を疑うことで生じているのだそうである。
言語の表現上宗教チックに見えなくもないのだが、別の視点から見ると意外と分かりやすいかもしれない。要するに、人は本来誰しも「愛」という物を与える存在なのであるが、それを求めようとするから、不安が生じ様々な悪の物事が生じるのである。もちろん、ここでの愛は、恋愛に限った話ではない、あらゆる物事を受容する愛等も含まれている。
そこで、この愛を与えるということを自分なりに考えてみた。すると、愛を与えるとは要するに、その愛を与える対象について考える事から始まる、そこで、その対象について無償の好感情を与えてみると見事にその対象へ存在なり、行動なりの悪しき感情がなくなり、その対象についての深い洞察を得ることが出来るのである。
要するに、愛を与えるとは些細な事にも考えを巡らせ、その対象に対する深い了解を得ることが出来るのではないか、という自分なりの解釈を与えてみたが、本書における「神」が言いたかった事とずれているかどうかは定かではない。
三位一体
また、この世の様々な物は、三つの物が合わさって出来ているというのだ。例えば、過去・現在・未来だったり、ここ・あそこ・その間だったり、本書で繰り返し言われている身体・精神・霊魂だったりする。この三つによって創造のプロセスが成り立っているというのだ。
その基本的なプロセスとは、思考によって考え出し、言葉によって表現し、それを行為に移すことなのだそうだ。そうすることで、三つのどのプロセスの過程においても、世界に様々な事を表現することが出来る。
人生の意味
さて、人生の意味とは要するに上記のプロセスを経て「創造」することなのだそうだ。何故かと言うと、神とは何も比べ得る物がない「絶的対」な世界に存在していたそうなのである。そこで、その「絶的対」なものを知るため「相対的」な世界を作ったのだそうだ。さらに、その「相対的」な世界において、人間が「創造」することこそ、神が物事を知ることになるという話である。なぜなら、人とは神そのものなのだからだそうだ。少し理解の範囲を超えてきたので、まとめにいこう。
まとめ
わたしは、正直神うんぬんという話は、すっ飛ばして読んでも別に特に支障はないと思っている。なぜなら、本書における「神」の位置付けは、人間側にとって見れば、創造を受け取る物であり、創造をする主体そのものではないからだ。そこで、本書を読むと為になることは実に多い。その為になったことで、いかに自分の考え方が変わり、また自分の生活に変化があったか、要するに何を創造したかの方が大事である。もちろん本書の「神」についての考え方を否定するわけではないが、本書の「神」が言っていたように、いい意味の個人主義は必要な物であり、また、神はすべてを受け入れてくれるのだそうである。
最後に
確かに言語というのは、なんとも表現し難いものだ。
人気ブログランキングぜひとも愛に基づいて?クリックお願いしますm(__)m
こちらのブログでさらに理解を深めよう!
精神世界の叡智アーカイブス
iandeth.
ひだまり探検隊
スポンサーリンク
雑書文評記 TOPへ