ザ・マインドマップ/トニー ブザン、バリー ブザン(訳)神田 昌典
posted in 03:32 2007年01月03日 by 涼微
採点
80点
内容
マインドマップの使い方を説明
項目
第1部 脳は驚異のメカニズム
第2部 脳の力を全開にする準備
第3部 マインドマップの作り方
第4部 マインドマップ活用法
第5部 マインドマップを使いこなす方法
第6部 付録
読んだ動機
マインドマップとはどういったものか知りたかったから
こんな人にお勧め
・脳に合ったノートの取り方であるマインドマップを学びたい人
・創造的になりたい人
・仕事・勉強の効率を上げたい人
内容のレベル
8
放射的思考とマインドマップ
本書で、飽きるくらい長々と紹介されているマインドマップは、実に脳の機能にあったツールなのだが、ではなぜ脳に合っているのか脳の機能を説明しつつ見ていくことにしよう。
脳の機能
本書によると脳が記憶している情報は、関連性のある情報同士がある程度結合しているらしい、これは、関連性の薄いばらばらの情報と関連性のしっかりした情報ではどちらが覚えやすいかを考えてみると、ある程度容易に理解することが出来るだろう。そして、このよう関連した情報が繋がっている状態を脳の放射性と呼んでいる。
放射的思考
この放射的思考を意識するのとしないのとでは、創造的な能力にものすごい差が出ることになる。これは一例を取ってみると分かりやすいのだが、誰しも作文なり読書感想文なり論文なりで、文章を書いたことがあると思うが、この文章を書くのが得意な人と苦手な人がいるは、さてなぜだろう?
正解はおそらく放射的に思考が広がっているかどうかにかかっている。というのも、文章を書くのが苦手な人は往々にして、内容・テーマから何を書いたらいいか思いつかないので、結局は表面をなぞっただけで終わる文章が多い。これはなぜなら、読書感想文ならその本の内容について、また論文・レポートならそのテーマについてイメージが広がっていかないからである。
一方で、文章を書くのが得意な人はどうだろう?そういった人はあるテーマが一つ与えられると無限のイメージが広がりいくらでも文章を書けるのである。文章を書くのが苦手な人にとって、それは才能の差だと思うかもしれないが、実はそうではない。意識的にしろ無意識的にしろ、思考の連鎖を止めていることに原因があるのである。
以上の点におけるマインドマップの有効性
そこで、文章を書くのが苦手な人、つまり思考の連鎖があまり得意でない人は、このマインドマップを一度試してみるのがよい。というのも、ずばりマインドマップは右脳と左脳に訴えかけて、より効果的に放射的思考を助けるからである。つまり、左脳で主に働くと考えられている言語、数、論理と、右脳で主に働くと考えられているリズム、色、イメージ、空間把握といった様々な要素に働きかけ、より右脳と左脳に刺激を与えつつ、放射的な描き方をするのである。放射的な描き方とは、ある一つの情報から様々な方向に情報の枝が伸びていき、それがどんどん繋がっていくという描き方のことである。
まとめ
要するにマインドマップは、脳の無限の放射的な広がりを紙などの外部に映し出すのに最適なツールである。今までの直線的なノートはやめて、ぜひ、皆さんもこのツールを使って無限に広がる思考の快感を味わってもらいたい。
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