ストレス対処から見た認知的メカニズム/杉浦 義典
posted in 09:01 2006年12月02日 by 涼微
採点
65点
内容
「心配」のプロセスを科学的に説明
読んだ動機
どんな心理を経て不安に陥るのかをを知りたかったから
こんな人にお勧め
日常の「不安」を科学的なアプローチで解明したい人、または解決したい人
内容のレベル
6
不安解消について
そもそも、なぜ不安は起こるのだろうか?不安なんか無くなれば人生楽しく生きられるのにと思わないだろうか?
しかし、そういうわけにはいかないのだ。何故なら、まず始めに起こってくる軽い不安というものはある現実に起こった問題に対して考ることにより、それを処理・解決しようとするから起こるのである。考えること自体は、不安が起こってしまった問題に対する解決へにつながるのだが、もしそれを処理・解決出来る自信が無いとき、また実際に未処理、未解決になったとき、不安はどんどん大きくなっていくのである。
そして、潜在意識の中に組み込まれ、日常の何気ないときにでも常にその不安について考えてしまい、泥沼(悪循環)にはまっていくのである。なんと恐ろしいことだろう。
対策としては、当たり前の事だが不安について考えないことである。他にもいろいろ方法が論じられているだろうが、結局この事に帰結している。
しかし、意識して考えないようにすることはかなり難しい。だから具体的には考えない環境を作るということになる。
その方法としては、活発的な方法は、何かに打ち込むことが大事になってくる。何か時間も不安も忘れて打ち込む事があれば、快方に向かうことは間違いないといえる。消極的な方法は何もかも投げ出して何も考えないことだ。しかし、こちらはお勧めできない。なぜなら、先ほども記したが、手足を動かさないで、全く何も考えないということはきわめて困難だからである。
以上のように論じてきたが、考えないようにする細かい方法はいろいろあるだろう。そのことについては、各種いろんな本を参考にしてもらいたい。もちろんその中で、自分にあった方法を実行するのが一番良いことは間違いない。

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