経営学入門 上 日経文庫/榊原 清則 (4)

posted in 02:14 2007年08月20日 by 涼微
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経済学でも入門的な記事やろうかな。


組織理論―マクロ組織論

組織構造の特徴  

 組織理論の代表的な問いを挙げていけば、〜反イ鯀澗里箸靴篤団付ける構造的要素(構造次元)にはどういうものがあるのか、構造次元間にはいかなる関係があるか、9渋ぜ仝気琉譴弔劼箸弔魑定する要因は何か、ち反イ鯀澗里箸靴謄妊競ぅ鵑垢觝櫃梁綢悵討砲楼貘里匹ΔいΔ發里あるか、等々です。これらの問題が、組織理論の中心的な問いかけであり、組織理論の実態は組織構造論であると言えます。組織理論を特徴づける変数としては、先行研究は多くのものを採り上げてきました。しかし、単なるラベルの違いや互いに重複するものもあるので、多少の整理集約は可能であり、組織構造を特徴づける最も中心的な次元は(雑性、公式性、集権制の三つであるとみられています。

 組織を構成するその諸部分の異質性や多様性を一般に組織の複雑性と言います。複雑性には、水平的―職位や部門など組織ユニット間の分化の程度 、垂直的―階層上下のレベル数、空間的―活動拠点の地理的分散の程度の三つの構成要素があります。この三つの要素のいずれに沿ってであれ、組織が複雑化すると、組織内コミュニケーションは難しくなり、調整・統合は難しくなり、それに対応した調整・統合のメカニズムあるいは管理者行動の必要性が高くなります。しかし、もともと複雑性は作業の効率性を高める事を狙って、職能を細分化する結果生まれる構造的特徴なので、これは組織が直面する基本的ジレンマの一つと言えます。

 組織構造の第二の主要次元は、公式性であり、職務やその進め方がどの程度おおやけに定められているかを指します。メンバーの活動がルールや手続き、あるいは方針などのかたちで高度に公式化されていれば、行動内容がそのルールや手続きの中で既に規定済みなので、一定の活動を組織的に確保する事が可能になります。公式性に関係するのは、タスクの内容、階層、職務部門などです。さて、一定のルールや手続き、方針などは、従属すべき規範として組織の中に必ず存在します。それだけではなく、メンバー自身の価値の中にそれが内面化される場合があります。新しいメンバーが組織の価値を自らの価値として受け入れる過程を社会化と呼び、マニュアルのような明示的ルールあるいは手続きの割り当てによって一定の活動を確保する事と相互に代替的であるといえます。

 組織構造の第三の主要次元は集権性であり、意思決定権限がどの程度上位に集中しているかを意味します。集中度が高ければ集権的組織と呼ばれ、逆に低ければ分権的組織と呼ばれます。分権化は権限委譲の結果です。では、なぜ権限委譲が起こるのでしょうか。それについては、第一にすべての管理者はオールマイティではなく、管理能力に限界を持っているから、第二に権限の委譲は下位下層のメンバーのモチベーションを高め参加意欲を強化するから、第三に将来の管理者を育成する貴重な教育機会を提供する事ができるから、第四に組織を取り巻く環境の不確実性が高いときは、意思決定ポイントをできるだけ実行ポイントに近づける必要が高まるからといえます。しかしながら、権限委譲の結果である分権的組織が常にベストと言うわけでは無く、権限が上位に集中している集権的組織は、大抵意思の貫徹と一枚岩の実行力に優れており、結果に対する責任の所在も明確なので、集権的組織が望ましいケースもあります。

 

何が組織を規定するか

 

 組織構造のあり方はどういった要因に影響されるのでしょうか。まず、組織構造は年齢と規模に影響を受けます。その関係について、先行研究によると()組織の年齢が増せば公式化の程度は高くなる。()組織の規模が大きくなれば構造の複雑性は増す。()組織が大きくなると公式化の程度は高くなるという結果が出ています。次に、技術もまた組織構造を規定すると言われています。技術が組織構造にどう影響するかについては、製造業における生産システムの種別を技術変数としてとりあげたウッドワードの研究では、生産システムを仝鎚娘注生産、大量生産、A置生産に大別し、その種別による組織構造の違いに関心を持ちました。第一に、個別受注生産のもとでは、構造の複雑性は低く、形式性も低いままです。また、決定権限は広範なレベルに委譲されますが、同時に雑多な仕事が経営トップに集中する傾向もあります。第二に、大量受注生産を特徴づけるのは標準化・定型化されたルーティンワークであり、そして高度に公式化され文書化された行動です。また、管理者が増え構造の複雑性は高くなります。決定権限の上位集中は、この技術のもとで最高度に達するとみられます。第三に、装置生産では熟練度の高い間接作業者は増え、おもに保全、サービス関係業務を遂行します。また、ルールや手続きは精緻化されますが、その多くは機械・装置の中にビルトインされるので、組織構造の公式性は低くなり決定権限は分散します。最後に、組織を取り巻く環境もまた組織構造に影響を与えます。先行研究では、複雑性―組織の環境が単純か複雑かの次元と動態性―組織の環境が静的か動的かの二つの環境次元に注意を集めてきました。これらの環境次元と組織構造との関係について、先行研究が発見してきた事は、()環境の複雑性が高くなると組織構造の複雑性が増す、()環境の複雑性が高くなると組織の分権化が進む、()環境が変化に富むようになると、公式化や文書化の程度の低い有機的組織構造が発達する、(4)環境が変化に富むようになると組織は分権化するという四つの仮説がいわれています。

 

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