快適睡眠のすすめ/堀 忠雄

posted in 19:03 2007年02月08日 by 涼微
Comments(5) TrackBack(0)   健康  書評・本 このBlogのトップへ 前の記事 次の記事

内容(「BOOK」データベースより)
快い眠りは健康で充実した生活の必要条件だ。しかし今日、睡眠不満を訴える人はひじょうに多い。なぜ不十分になるのか、快適睡眠のために何をすべきなのか。眠気のリズムを知り、それにうまく合わせることはもちろん、昼間の過ごし方も大切だ。リズムを乱しておこる障害や、効果抜群の昼寝とおやつ、サバイバル睡眠法も紹介。

項目

1 眠りのメカニズム
2 眠りにはリズムがある
3 眠りには個人差がある
4 リズムが乱れると
5 サバイバル睡眠法
6 昼寝の効用
7 睡眠環境を工夫する
8 世代別改善ポイント

採点

80点

内容のレベル     

         7

(概・感)快適睡眠の勧め

人間社会において、特に忙さのあまり睡眠時間を犠牲にしている現代日本においては、睡眠の役割について、また効率的な睡眠について知ることは重要な事ではないだろうか。というテーマのもと、様々なデータを用いながら睡眠について述べてある本書。さて、本書を読んで睡眠に対する姿勢が変わると思われるところを中心に、概要を見ていくことにしよう。

概要

前半部分の第1章〜第4章(1 眠りのメカニズム・2 眠りにはリズムがある・3 眠りには個人差がある・4 リズムが乱れると)では、実験データを元に睡眠の知識を得ることが出来る。例えば、誰もが聞いたことがあるであろうレム睡眠についてだとか、眠気におけるリズムや個人差といった様なことである。また、睡眠に関与する化学物質なんかも知ることが出来それはそれで興味深い。

前半で得た知識を元に、後半部分第5章〜第8章(5 サバイバル睡眠法・6 昼寝の効用・7 睡眠環境を工夫する・8 世代別改善ポイント)へと展開されていく。

ということで、第5章のサバイバル睡眠法から見ていこう。この方法は一日の中で短時間の睡眠を複数回取る睡眠方法にするとどうなるかということである。なぜこんな方法を考えるのかというと、通常の睡眠の方法である、夜に約7〜8時間寝るのと比べるとどちらが、時間やエネルギーの観点から効率が良いのかという事を調べるためである。

本書の結果から言うと確かにサバイバル睡眠は一日の合計時間を4〜5時間に短縮することが出来る人もいるのだが、日常生活では現実的とは言えないので、実用にはどうかといったものであった。

そこで、第6章の昼寝の効用について話が移っていく。なぜ昼寝が必要かというと、人間には2つの眠気のピークがあり1つ目は、普段寝ている時間帯の夜中に起こるものと、もう一つは普段起きている午後2時ぐらいに起こるものである。これは、人間の生理上しょうがない事なので、昼の眠気を昼寝によって取り除き生活の効率をアップさせようというのが本書の言わんとするところである。そこで本書では、新シエスタを勧めている。それは、本書によると

さて、ここで「新シエスタ」を提案したい。午後2時におやつ休憩が30分とれたとする。このときには、まずおやつをとろう。おやつを食べてもカフェインやティオブロミンが効いてくるのは30分後である。そこで、昼寝が好きな人はおやつを10分ていどできりあげて、仮眠スペースで昼寝をしよう。ソファーに横になるのが1番いい。机にうつぶせになるのでも、背もたれにもたれかかるのでもいい。20分間昼寝をする。
 そして昼寝が習慣化してくると、20分ピッタリで自己覚醒できる。腕時計の小さなアラームでしっかり目ざめるが、たいていはその直前に止めることができるので、まだ寝ている同僚を起こす心配はない。目がさめると、コーヒーや緑茶、紅茶、チョコレートの効果がちょうどあらわれてくるので、寝ぼけ顔でデスクにもどることはない。

というもので、利にかなったやり方なのである。

第7章 睡眠環境を工夫する・第8章世代別改善ポイントは

ay diary

発展途上臨床さいころじすとの航跡blog版

こちらを参考のこと。


私的感想

そもそもわたしが睡眠に関する本を読もうと思ったのは、一日の睡眠時間をなんとか3時間程度にして、活動時間を増やす方法はないのだろうか?という考えたことに端を発している。

しかし、かの睡眠時間が少ないとされていた偉人であるアインシュタインやナポレオンも確かに夜の睡眠時間は短いのだが、その短い分を他の時間帯に寝る事で補っていたのかもしれないという事が書いてあり、どうも睡眠時間を少なくして創造的な活動を営むのは厳しいのかもしれない。そうなると、みのもんたさんはどうなのだろう?一日2〜3時間睡眠と噂されているが、昼寝をしているのかどうか分かりかねるところであります。

ところで、わたしはカフェインで眠気が覚めるというのは何かの番組で、反証実験により嘘であるというのを見て疑っていたくちなのだが、本書ではカフェインやそれに類似した物質の覚醒効果を認めているが果たしてどうなのか、また分からなくなってしまった。

まぁ、実際自分で確かめてみるのが一番手っ取り早いか…

興味深い関連リンク

堀 忠雄氏 自著を語る 

人気ブログランキングぜひともクリックお願いしますm(__)m





スポンサーリンク


雑書文評記 TOPへ

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by GW   2007年02月08日 21:06
こんばんわ、GWです。
みのもんたさんも1時間程度の昼寝をされていると聞いたことがあります。
私は6時間程度寝ないと疲れがとれた気がしないような・・・
2. Posted by たつたつ   2007年02月08日 23:51
私は睡眠薬に頼りきりです(^^;

カフェインに限らず、化学物質の効きかたは個人差があります。
効く効かないは自分で確かめるのが確実だと思います。

でも、もし実証するということならば、統計的に意味のある数の標本をそろえて、理想化した実験をしなければなりません。

私は知らないのですが、調べればそういう実験結果はありそうです。その結果の解釈は統計学の知識が必要になります。データの解釈もされているのが普通ですが、自分の知識で解釈すると、どの程度の誤差があるのかもわかると思います。

お互い日々学んでいきましょう^^
3. Posted by 涼微   2007年02月09日 09:49
GWさんコメント有り難う御座いますm(__)m

やはり、みのさんも昼寝してたんですね。

しかし、それでも合計で3,4時間といったところですから超人的ですね^^;

わたしも結局は、6〜7時間は寝ないとやっていけませんよ!
4. Posted by 涼微   2007年02月09日 10:20
たつたつさんコメント有り難う御座いますm(__)m

睡眠薬使ってるんですか!

わたしは、使ったこと無いですね。というのも、大学の授業開始時間は所詮、朝10時以降ですから、夜読書して眠くなったら寝るという感じですからね^^;

カフェインの件はまさか実証はしませんよ (笑

自分に効き目があるかどうかを確かめるだけです。しかし、こういった精神的なことは、おそらくプラシーボ効果(思い込み)が働いて、「コーヒーを飲んだら眠たくない」と強く思うことが大事なんでしょう。

統計学は基本的な偏差と分布は分かりますけど、おそらくそういった実験結果は母集団の偏りを見抜くのが大事なんでしょうね。

ところで、たつたつさんの過去の記事は掘り出し物だらけですね (笑

気になった所があったらコメントさせてもらいます!
5. Posted by たつたつ   2007年02月10日 00:17
 読んでくれてありがとうございます。
後から読むと自分でも理解できないようなものが多いですが、アイデアや発想には少し自信があります。
古い記事でも遠慮なくコメントしていいです。
多分、今とは微妙に考えが違うと思います。また書くと言っていて書いてないことが多く恥ずかしいです。
とにかく、誰かの参考になったのならうれしいです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
サイト内検索
トラックワード
あわせて読みたい


フィギュア動画
ブログパーツ