ウィニング 勝利の経営/ジャック・ウェルチ、スージー・ウェルチ(訳)斎藤 聖美

posted in 19:02 2007年01月13日 by 涼微
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採点
80点

内容
20世紀における、最高の経営者の一人である元GE社長ジャック・ウェルチによる勝利のための具体的な会社に関するノウハウ。

項目
1 最初の四つの原則―「すべての底に流れるもの」
・ミッションとバリュー―こんなに大事なことなのに、たわ言ばかり
・率直さ―ビジネス界の最大の恥を取り払え ほか
・選別
・発言権と尊厳・率直さ
2 あなたの会社
・リーダーシップ―あなただけのことではない
・人材採用―勝者の構成要因
・人材採用
・人材管理
・別れ道
・変化
・危機管理
3 あなたの競合会社
・戦略―ソースが決め手。それだけだ
・予算―年中行事を徹底再構築する
・社内ベンチャー
・企業合併・買収
・シックス・シグマ
4 あなたのキャリア
・天職―天職を探し当てたら、仕事は趣味になる
・昇進する―残念でした。近道はありません
・難しい点
・仕事と家庭のバランス
5 最後のまとめ
・あれ、これ、すべて―あやうく抜け落ちそうになった質問

読んだ動機
経営の本を探していると、テレビでドキュメンタリーを見たことあるジャック・ウェルチの経営本を見つけたから。

こんな人にお勧め
会社に関わっているすべての人々。

内容のレベル
    8

会社についてジャック・ウェルチ氏に学ぶ

さすがに、「20世紀最高の経営者」だけあって、会社に関わるほとんどの手法や環境に、彼なりのしっかりした考え方が随所に窺われた。そこで、まずは、彼が本書全体に渡って繰り返していた項目について、紹介・考察してみたい。

率直さ
彼が本書で繰り返し重要だと唱えていたのが、この率直さである。すべての底に流れると自身が書いているだけあって、どの章にも応用されていた。会社における率直さとは読んで字のごとく、上司・部下に関わらず、また、情報を包み隠さずに、率直に言い合える環境の事である。上司が包み隠さずに評価を部下に伝えたり、また会議において自由に意見を発したりする率直さとも言い換えれる。これをすることにより、評価をちゃんと把握していれば、人事異動において全く評価を知らされていない時より軋轢がなくなるし、会議で意見を言い合えば、共通理解が深まり、皆が同じベクトルを向いて仕事の能率も上がるものである。

しかし、ウェルチ氏も書いていたが、これは、皆が理解しているごく当たり前のことである。では、なぜ率直な環境が出来上がってない会社があるのだろう?それには、二つの要因が挙げられると考えられる。

まず一つ目は、率直ではなくても、なんとかやっていける環境下では、必ずしも率直になる必要はないという認識が生まれるからではないだろうか。というのも、今までうまくやってこれたことを変える必要がないと思う「維持」の精神はほとんど本能的な物であるといっても過言ではないからだ。

二つ目は、短絡的に見ると率直なことは、人との衝突を生じとてもエネルギーが必要なことだと思われているからではないだろうか。それは誰だってそうだが、人との衝突は避けたいものだ。

しかし、(なぜか)これら二つの逆をすることで以前より改善した事態になることは多いのである。つまり「維持」の精神をとっぱらい率直な意見を言い合うことによって、また、率直に言い合い表面的に相手とぶつかる事で行く行くは、互いに理解しあえて、以前より良い関係になる事で、会社の成長が望めるようになるのである。

しかし、分かっていてもなかなか実行できないのが人間というもので、なかなか率直になれるものでもない。率直さが本当に必要な状況になれば、率直になるだろうし、普遍的だが、意識を変えてなんとかがんばってみるしかないのではないだろうかと思われる。

本書の項目の中で一番皆が興味あるのはやはり、キャリアについてではないだろうか、そこで、次はこの項目について2つ見てみよう。

天職
まずは、天職について言及していた。ウェルチ氏曰く「天職とはいろんな仕事をやっていく内に気付くもの」なそうである。まぁ確かに初めから天職と思えるもの就くはかなりの低確率だろうし、そもそも最初の内はこれが天職だ!と気付かないものなのかもしれない、色々な職を試してみるのがこれからの時代に合っているのだろうか。

昇進
これについては、近道がないと言っていたが、GEにおける最年少の会長兼最高経営責任者に21年掛けてなった、実に彼らしい大企業的な発想である。おそらくそれが真理に近いのであろう。近道をすれば、どこかに問題が生じるのだろう。

最後に感想
これから就職活動する身だが、実にこれからの人生にためになった本であった。やっぱり2つ次に書く「企業参謀」といい、経営本は面白いなあ。

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