考える技術/大前 研一

posted in 23:22 2006年12月19日 by 涼微
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採点
80点

内容
経営コンサルティングの立場から思考方法のノウハウを紹介。

項目
第1章 思考回路を入れ替えよう
第2章 論理が人を動かす
第3章 本質を見抜くプロセス
第4章 非線形思考のすすめ
第5章 アイデア量産の方程式
第6章 五年先のビジネスを読み解く
第7章 開拓者の思考

読んだ動機
考える事が好きだから。

こんな人にお勧め
1、何か壁にぶつかっていて、それを解決するための思考方法が分からない人。
2、論理的な思考方法を学びたい人。

内容のレベル
    7

考えることを考える
人間は考える能力が高度に発達している生き物である。そしてわたしは、本来考える事は楽しいことだと思っている。

しかし、あまり考えることを楽しいと思ってなくて、その力を発揮していない人が多く見受けられる。それはなぜだろうか?

第一に、単に疲れるから考えようとしないという事があげられる。確かに、能動的な作業である考える事は疲れることであり、どうしても受動的な見る事等に走ってしまう傾向があると思われる。人間は楽なほうに逃げるものである。別に見る事を否定しているわけではない。しかし単に見るだけでは、情報がそれほど頭に入らないし、仮に情報が入ったとしても考える事で情報を処理しないと、頭を素通りするだけで意味がないことになってしまう。そこで、考える事で様々な知識を効率的に得ることが出来また、素晴らしいアイデアも浮かんでくる。

しかし、生活する上で全く考えない人はいないだろう。そういう人は興味のある事柄に関しては考える事は別に疲れないのではなかろうか。そこで、第二の点に繋がってくるのだが、それは興味のある対象が狭いまたは、対象について考える底が浅いという点である。例えば、興味あることがなく、なんとなく仕事して、なんとなく友人と話をしたりテレビを見たりして日々を過ごす人や、毎日移り変わるニュースを表面的にだけ見て深く掘り下げて考えない人達がこれにあたる。なるほど、確かにそうやってのんびり過ごすのが人生だという主張もあるだろう。しかし、それは能動的に行動することに対する逃げではなかろうか?この様に、人生にやる気のない人間とやる気のなある人間では、生活にある種の格差が生じているといえる。

さらに第三の点に言及すると、考えようとは思うけど、考え方が分からないという人もいるのではないだろうか。そこで、「考える技術」では論理的な思考法を勧めている。論理的思考法とは簡潔にいうと、ある事物・事象に対し、それが起こった様々な要因や、またそこから派生する事柄を考えて、最終的に最も的確だと思われる判断を下すことである。この思考法が優れている点は、様々な要因を冷静に考える事で、過去からの経験論や思い込みまた、感情論を破棄し、最も的確な判断を下せる点である。人は往々にして、過去の一時の成功による間違った経験論や、一時の感情で的確でない判断を下すものである。そこで、少し落ち着いて論理的に考えることが出来たら、どれ程余裕を持った人生が送れるだろうか。

以上三点をまとめて、考えても疲れない寧ろ、積極的に考ようとするような興味を持った分野を広げ、またそれを深く掘り下げて考える。そしてそのためには、間違った経験論や一時の感情論を排除した論理的な思考回路が向いている。これを実践すれば考える事が楽しくなることは間違いないといえるだろう。

しかし、考えながら文章にするのはもっと疲れるものだなぁ。

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