7つの習慣―成功には原則があった! /スティーブン・R. コヴィー(訳) 川西 茂

posted in 12:32 2006年12月25日 by 涼微
Comments(4) TrackBack(0)   書評・本  このBlogのトップへ 前の記事 次の記事


採点
95点

内容
人が日々生活するうえで最適の行動を取れるようになる習慣

項目
第1部 パラダイムと原則について
第2部 私的成功
第3部 公的成功
第4部 再新再生

読んだ動機
自分の日々の生活に疑問を持ち、質を向上させようと思ったから

こんな人にお勧め
1、今の自分に納得がいってない人
2、マイナス思考の人
3、心に引っ掛かりがある人

内容のレベル
    9

主体性と相互利益
とにかくこの本はすばらしいの一言に尽きる。

まず、第一章では自分を高め、自立する事について書かれているのだが、そこを読めばなぜ自分はこんな行動をとってしまうのか?また、なぜこんな感情が湧き出てくるのか?という疑問がかなりの部分で解消された。

それを、最も端的に言い表している言葉を引用すると、「(外部の)刺激を受けてから自分がそれに反応するまでに、自分で考えることが出来る」という部分である。これはつまり、外部から嘲笑や挑発などの刺激があったとき自分が恥ずかしいと思ったり、いらいらする反応が起こる前に、その外部からの刺激に対して十分考えて、自分で反応を決めることが出来ると言い換えることが出来る。この事を知っていれば他者の言動から自分の言動を反射的に決めてしまう反応的な人間から、自分で考えて行動する主体的な人間になれるのである。

また、この主体的認識について考えてみると、そもそもある外的刺激に対してなぜ人によって感じ方が違うのかという疑問が生じる。それは、なぜなら人により異なった過去の経験と照らし合わせたり、その刺激に対する重要度の違い等によって引き起こされるからである。つまり、ある外的刺激に対し、経験の引き出しを多く持っていたり、感情に偏りを持たせないで、出力を自在に操れる人こそ柔軟性を持った人間といえる。

今までの人生、この主体的な人間だったらどれくらい楽だっただろうと本書を読んで思った。他人の意見は厭くまで参考までに留めて、自分で考えて行動する。つまり、他人に気を使わない分疲れないのである。

しかし、逆説的に考えてみるとそれは他者に依存しないですべての行動に自分で責任を取らないといけない分、より難易度が上がった生き方なのかもしれないという考え方もある。だが、自分で考えて行動した事は、真に自分のしたい事であり、前向きに生きていく上で生じる疲れなので気になるものでもないだろう。

第二章ではいかに他人と協力して相互利益を得るかということだった。しかし、人間は自分ひとりの利益を得る行動に走るものである。本書ではまさにその部分のジレンマを解説し、いかにしたら相互理解が出来るかを説明していた。

この相互利益に対しては、世の中の事例を考えてみるとなんとなく輪郭がつかめてくるのではないだろうか。いかに、この原則に順じて、みんなで利益を分かち合う事で成功することが出来るか。一方で、この原則に反し、自分のことしか考えないで自滅していくか、が窺い知れるであろう。そこで、この両方の側面の事例を探してみるのも面白いかもしれない。

また、相互利益は当ブログの信念にもなっている。自分一人の利益を追求しても、ある程度以上の成長を望めない事は明白であるし、人間というものは往々にして、自分一人で生きているものではないからである。

本書はわたしが今まで読んだ中で最高の人生指南書であった。たくさんの人がこの本を読んで人生を前向きに生きたら、どんなに素晴らしい世の中になるのか想像がつかない程である。

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この記事へのコメント

1. Posted by つぶ庵   2006年12月27日 09:56
涼微さん、こんにちは。

20代でこの本を読まれるとはさすがです。
私は40歳にして読みました。
この本は私も良書の中の良書だと思います。
少し厚かましいとは思いますが、
この本を読んだついでに、
「TQ (Time Quest)」と「成功の9ステップ」
を読まれてみてはいかがですか。
特に「TQ」は「7つの習慣」と同じくらい
感銘を受けますよ。
2. Posted by 涼微   2007年01月24日 10:25
>成功の秘訣!ツキを呼び込む100の法則 様

本記事へのトラックバック有り難う御座います。

またよろしくお願いしますm(__)m
3. Posted by 佐藤大介(だいちょう)   2007年09月19日 13:30
どうもはじめまして先日
進化しすぎた脳をよんで、それをすこしらべようかなと思っていたときにブログを見つけました。

僕も七つの習慣は人生の指南にしていて一週間を今日は第一の習慣、今日は第二の習慣という風に反芻してます。

大学三年生なのに凄いですね。
感心します。今度いろいろと教えてください。

よかったらメールお待ちしてます。
4. Posted by 涼微   2007年09月19日 21:12
はじめまして、コメント有難う御座います。
7つの習慣を実際に実践しているというのは凄いですね。確かに、わたしも本書を読んで以来、人生において無作為に過ごす時間を出来るだけ無くすようにしてはいますが、さすがに厳格に実践するという風には至っていませんね。

いや、謙遜でも何でもなくわたしはまだまだ人様に教えられる程の知識というのは持って無いですから、色んな知識人の書いた文章を読むなり、発言を聞いた方が数百倍勉強になると思いますよ^^;

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