燃えよ剣/司馬 遼太郎

posted in 23:57 2006年12月21日 by 涼微
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採点
75点

内容
新撰組副長を勤めた、土方歳三の男くさい一生を描いた作品。

あらすじ(「BOOK」データベースより)
武州多摩の田舎剣士、近藤勇、土方歳三とその仲間が、清河八郎の率いる幕府徴募の浪士組にまじって京へ上ったのが文久三(一八六三)年の二月。曲折を経て、同じ尊皇攘夷であった志士たちが倒幕へ傾いてゆく時勢のなかで、ひとり近藤、土方の新選組は佐幕の道をつき進み、京都守護の会津藩の先兵となって、池田屋襲撃などを決行し、長州藩、土佐藩ほかの憎悪の的になっていった…。―その新選組を創り上げた土方歳三は、最後まではげしく時流に抵抗し、滅びゆく幕府に殉じた。稀代の漢の生涯を巧みな物語展開で描いた傑作長篇小説。
 
読んだ動機
るろうに剣心で、新撰組が出たとき以来4年ぐらい前から読んでみたかった。

こんな人にお勧め
1、新撰組の王道小説といえばやはりこれ
2、司馬遼太郎の代表作を読みたい人

内容のレベル
    6 

新撰組について

初めに

みなさんは新撰組を知っているだろうか?また知っていたらどんなイメージを持っているだろうか?おそらく史上最強の剣客集団とか池田屋事件とか、そういった表面的なことが中心なのではないかと思われる。しかし、小説では性格等の内面的な記述や、詳細な生い立ちが描かれているから面白いのではないだろうか。

ところで、わたしはるろうに剣心から大河ドラマに至った経緯で興味を持ったのだが、大河ドラマは局長・近藤勇が中心のストーリーであり、彼が処刑されたところで終わった。しかし、本書は副長・土方歳三が中心で、五稜郭で彼が戦死するまでが描かれている。

組織

話は変わって組織には昔から、強烈なリーダーシップを持つものと、それを補佐する参謀がいるのは有名な話である。例えば、戦国時代で云えば武田信玄と山本勘助。また、日本企業で云えば井深大と盛田昭夫があげられるであろう。そこで、この新撰組に当てはめてみると、圧倒的な存在感で皆を引っ張った近藤勇と、見事に組織を作り上げた土方歳三。まさに有名になるべくしてなったといえるのではなかろうか。

見所

この本の一番の醍醐味はなんと言っても、土方歳三の男くさく、また、決断力があり、一途な生き方である。世の中の風潮にも出世にも興味がなく彼はただ新撰組に一生をかけた。逆に言えば視野が狭いとも取れなくもないのだが、あるものに一心に情熱を傾ける姿勢は見習うべきものである。しかし物事の対応性に欠けるということでは決っしてない、事実、西洋の戦闘戦略をもののみごと活用したのだから。

ところが、小説などの人物設定は現実とは違うというのはよく聞く話である。わたしは、この小説での土方歳三の性格は好きである、しかし誇張表現や美化されているかな?という部分もあったのもまた事実である。例えば、(本当は架空の人物である)七里研之助との最後の戦いのシーンは、何十人もの相手に囲まれていたが、なんとそこから、ありえない程の強さで見事に危機を脱したのだ。まぁ主人公を誇張・美化するのは良くあることなので別にいいのだが…

みなさんも、ぜひこの本を読んで歴史に名を残した人物の、人間性や行動を目に焼き付けてもらえれば幸いである。

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1. 燃えよ剣  [ indigoblue-blog ]   2006年12月22日 00:09
燃えよ剣 (上/下巻) 司馬遼太郎の名作といわれながら、一度も読んだことがなかったΣ(゜□゜|||)この作品。読むきっかけを与えてくれたのは、風光るというマンガでした(笑) 司馬遼太郎は中学校のころ「竜馬がゆく」を読んで以来2作目。とにかく、名作だというので...
2. 燃えよ剣(上)・(下)  [ おこって、おこって、ないて、わらって。 ]   2007年03月26日 19:08
著:司馬遼太郎 わたしは昔から歴史が大好きです。 地理にはどうしても興味が持てなかったんですけど、 日本史でも世界史でも、とにかくのめりこむほど好きでした。 だって、他人の人生知れるんですよ。 おもしろいに決??h

この記事へのコメント

1. Posted by しろちさ   2007年03月24日 16:25
はじめまして、おじゃまします。

まさか「るろうに剣心」から「燃えよ剣」にたどり着く人が
いようとは・・・(笑)。

「男くさい」という言葉がぴったりの土方が、下手な俳句を読んだり
お雪をすごーく愛したり、そんなところに
ものすごくひかれちゃいました。

一途だけど対応力バツグン。
うーん土方かっこいいですね!
2. Posted by 涼微   2007年03月25日 11:38
はじめまして、コメント有り難う御座いますm(__)m

『るろうに剣心』では、確か7巻ぐらいに新撰組組長の整列図みたいなのがあるんですが、それを見て中学生時代に「かっこいい!」と思った記憶があります (笑

この作品での土方さんの男くささ振りは男のわたしでもかっこいいと思ったぐらいですから、女性の視点からだとさらに魅力的に写ったことでしょう。

3. Posted by コメントも自由?   2010年08月06日 21:35
>>しかし誇張表現や美化されているかな?という部分もあったのもまた事実である。

こういうわかりきったコトを全世界に向けて得意げに主張しちゃうあたり、ミットモナい気もするけどね。まあ表現の自由というのは尊重すべきなんだろうけど。
4. Posted by 涼微   2010年08月07日 03:02
三年半前か、えらい懐かしい記事だな。

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