2007年01月
ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論/立花 隆
採点
85点
項目
1 知的好奇心のすすめ
知的好奇心のすすめ
2 私の読書論
「人類の知の総体」への挑戦
体験的独学の方法 ほか
3 私の書斎・仕事場論
わが要塞
書庫新築 ほか
4 ぼくはこんな本を読んできた
ぼくはこんな本を読んできた
僕の読書を顧みる―中学生・橘隆志少年の読書記録 ほか
5 私の読書日記
私の「書評」論「私の読書日記」まえがきにかえて
私の読書日記
読んだ動機
読書の質を高めようと思ったから
こんな人にお勧め
1、自分の読書法に疑問を感じている人
2、知識の得方を深く知りたい人
内容のレベル
8
立花式読書論
この本を読むまでは、立花氏のことはあまり知らなかったのだが、この本を一冊を読んだだけで一気に尊敬に値する人物になった。では、読書家としてどんな点が凄い!と思ったか章の概要をを追いながら見ていくことにしよう。
1章 知的好奇心のすすめ
この章は、知識を持つ意味や「知的好奇心」言い換えると、「知的欲求」について言及していた。 何かアウトプットの作業をするのは、膨大なインプットによって形成される、また、どんな仕事をするにしても先に情報をインプットしておかないと話にならないという。
それはもっともで、私の場合いまいちインプットが足りないから、なんとも稚拙な文になっている気がしてならない。だから、これからインプットを効率よく増やす方法を身に付け、またインプットの時間をより取らないと、これから質の高い文を書いたり、ひいてはある種の質の高い生活を送れないのではないかと思われた。
また、知的欲求を生物が繁栄するための必要不可欠な欲求の一種とし、どの生物も持っている欲求だとしているところには目が開かれる思いであった。というのも、個体維持の「食欲」と種族維持の「性欲」と文明発展の「知識欲」をある程度同等の物と捉える事は、なぜ主に性欲に走る人間と、主に知識欲に走る人間がいるのかを不確実だが説明している気がして少し気分が晴れたような気になったからである。
2章 私の読書論
この章は、読書離れの原因や読書の意義について言及していた。読書離れの主な原因は簡単に言うと映像メディアが発達して、それより下位と見なされる文字のみの本はどうしても衰退するしかないというものだった。この論を書いているところを読んでいる時、文字とは違い映像やリアリティ(現実)は実態に基づいているという正論を聞かされ、読書好きなことをなんとも否定されている気分だった。
しかし、それは確かに正論であり、また、この章の後ろのほうで、本を読む事で手軽に情報を入手できるので若いうちに読んどいた方がいいと書いてあったりして、読んでる最中は、読書を肯定してるのか否定しているのかいまいち分からなかったが、読了後おそらく小説といった仮想現実や、現実に体験した方がリアリティがあるノンフィクションはあまり読まなくて良いが、本で情報を入手するのが手っ取り早い(今はインターネットが普及しているが…)学術的な物は本の方が良いということかな。まぁそれでもわたしはいろんなジャンルを読む姿勢は変えまい。
もう一つ書き手の質が悪いから衰退していると言っていたが、少なくともわたしより文字を書いている方の判断はしかねるものであるので言及はよしとこう。
3章 私の書斎・仕事場論
この章は立花氏が膨大な数の本を持っていて、その本を保管するのにいろいろ苦労しましたといった内容である。立花ファンは必見の章であろう。(ファンじゃなくても普通におもしろかったが。)
4章 ぼくはこんな本を読んできた
この章は前半は某記者との対談、後半は立花氏の小・中学校の文集と続き、締めは文藝春秋退任の辞となっていた。その中でも圧巻なのが中学生にして日本・世界の主要な書き物はほとんど読みつくしている点である。両親が文学に精通していたのがその主因らしいが、わたしも幼い頃から本に接する環境があって、その頃から本を読みまくってたら、どれほど今の状況と違うことだろうと思うのも一度や二度のことではないし、読書好きな方もそう思うときもあるでしょう。
5章 私の読書日記
この章は、「週刊文春」社で連載した「私の読書日記」の内容を1993年頃の本を中心に紹介していた。いろいろなジャンルの本に手を出していて、なかなか参考になった。
読後感
本書で一番心に残った言葉は「今はスペシャリスト(専門性)の時代だが、私はゼネラリスト(全体性)の方が性に合っている」みたいな内容の言葉だ。というのも、わたしもどうもある特定の分野に絞るよりも、全体的な見方をするほうが好きだからである。もちろんその為には氏の様な膨大な知識に裏打ちされないとやっていけないのだろう。だから、わたしも今日から様々なジャンルの本を、よりいっそう読んでいこうと決意させられた本書であった。
あとがき
なんだか当記事は、書評というより感想文みたいな感じになってますね。ちょっと主観が混じりすぎだなこれは。まぁ、それほど衝撃的な部分が多々あった一冊という事で、読書好きな人でまだ読んでない人は一読どうぞ。
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こちらのブログも巡ってみよう!(今回は読書論なだけあってすごいボリュームです!)
不都合な真実/アル・ゴア(訳) 枝廣 淳子
出版社からのコメント
アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告
全米を震撼させた衝撃の書
書籍版緊急発売決定!
地球のためにあなたが出来る最初の一歩は、この事実を知ることだ。
あなたはこの驚くべき現実に向かい合いますか?
それとも目を背けますか?
総画像数360点以上!迫力のオールページフルカラー!
映画で使用された図表はもちろん、アル・ゴアが30年以上の年月をかけて取り組
んできた環境問題に関する研究成果のすべてを収録。環境破壊の恐ろしさを物語
る多数の資料、写真、またゴアのパーソナルライフに関するエピソードやプライ
ベート写真などを一挙掲載!
私たちが直面している気候の危機は、ときにゆっくり起きているように思えるか
もしれない。しかし、実際にはものすごい速さで起こっている。これほど明らか
な警告が私たち指導者たちの耳に届いていないように見受けられるのは、なぜだ
ろうか?それを認めた瞬間に、道義的に行動を起こさねばならなくなること
を知っているがために、警告を無視するほうが都合がよいから、というだけなの
だろうか?そうなのかもしれない。しかし、だからといって、不都合な真実が消
え去るわけではない。放っておけば、ますます重大になるのである。
この本のおすすめ書評@ブログ
今話題のアル・ゴア氏による「不都合な真実」!
しかし、映画レビューを書いてるブログなら山ほどあるのだが、本を読んで、書評ないし感想を書いてるブログはいまいち無いですね。見た範囲では大体映画60対本10ぐらいの割合しか無かったんですよこれが。
もっとも、映画を見るのと本を買うのとでは、値段もぜんぜん違うし、なにより映像のほうが頭に入りやすいからしょうがないですね。
さて、前置きはこれぐらいで、その中でも厳選した3つのブログを回ってみよう!
感想・批判
ハートワークスmiwamilieu
主張
耐震偽装と報道責任
勧め
奥さま聞いてよ!妻を愛す恋愛体質夫の生活
ということで、おそらく地球の環境について考えさせられると思われるで、ぜひ一度、映画ないし本書を手にとって見るのも良いかもしれない。
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その様な表は扱っておりません
さて今日も、一日一度のお楽しみであるのだが、アクセス解析を見る事によって、どんな検索ワードを使って当ブログを訪れてくれてるのかな〜と何気なく眺めていたところ、とある二つの表を検索して訪れてくれた方がいた。
その二つとは…
日本人の名前一覧表!
力士給料一覧表!?
なんだこれ (笑
いや、確かに冷静に分析すると名前を一覧表で知りたいという気持ちも理解できるし(力士の給料はどうでもいいけど…)、そもそも、カテゴリ別一覧表だとか、あいうえお順一覧表なんかを作って「いろんな表を作っていますよ」みたいな雰囲気を出してるこっちも悪いのだが、しかし君Google検索にはサイトの下に説明文があるのだから読みたまえ!
まぁ、片っ端から検索結果を開きたいという心理も分からんでもないけど、検索主はGoogleを信頼し過ぎではなかろうか^^;そもそもここは、本の良さを紹介しようと躍起になってるブログですよ (笑
しかし、改めて調べてみると、なぜかヤバい経済学のページが力士給料一覧表では、Google検索で3番目に位置してるじゃあないですか (笑
これは確かにGoogleのせいで検索主さんのせいじゃないかもね(^_^)
まぁ名前一覧表なら三省堂 コンサイス 日本人名事典これでどぞー!
力士は相撲協会にでもどぞー!
ということで、二人ともそれぞれ目的のページに辿り着けたかどうかを心配しつつそろそろ寝よう。
考える技術・書く技術/バーバラ ミント(訳) 山崎 康司
採点
80点
項目
第1部 書く技術
なぜピラミッド構造なのか?
ピラミッドの内部構造はどうなっているのか?
ピラミッド構造はどうやって作るのか?
導入部はどう構成すればよいか
演繹法と帰納法はどう違うのか?
第2部 考える技術
ロジックの順序に従う
グループ内の考えを要約する
第3部 問題解決の技術
問題を定義する
問題分析を構造化する
第4部 表現の技術
文書構成にピラミッドを反映させる
文章表現にピラミッドを反映させる
追補A 構造なき状況下での問題解決
追補B 本書で述べた重要ポイントの一覧
読んだ動機
ブログを書く身として書く技術が不十分に思われたから。
こんな人にお勧め
文章を書く必要性がすべての人
内容のレベル
9
ロジカルライティング
世界の主要なコンサルティングファームで、ライティングのコースを教えるバーバラ・ミント女史が書いた技術本である本書。こういった実用書は実際読んで、技術を会得した方が良いので、各章簡単な説明にしておこう。
第1部 書く技術
物事を考える上でピラミッド構造にすることは都合が良い。というのも、人間の脳は、ある事物と関係ある他の事物を関連付けて覚えているから、ピラミッド構造にすることで、その関係を明確に表現できるからである。
また、そのピラミッド構造中の段においては、下の段を要約した物を上の段に配置し、最終的に一番上に配置したテーマが自分が書こうとしている主題となる。さらに、その格段における配置の仕方には演繹法と帰納法があり、演繹法とはいわゆる三段論法(一例…AはBである、BはCである、よってAはCである)であり、帰納法とは同じ特性を持ったものをグループ化することである。
ところで、書き物をする上で導入部をしっかり書くことは大切であり、読み手が既に分かっていることを思い出させるために書くのが大切である。
また、、物事を書く上で考えておく事は、例えばあるなんらかの状況があり、その状況の中で複雑な事が生じ、そこから疑問が生まれて、その疑問に答えるというものであるということだ。
第2部 考える技術
考える上ではロジックの順序に従うことが大切であり、その順序には「時間」の流れに従う順序と、例えば左から右だったり、上から下等の「構造」に従う順序と、自分が「重要」だと考えてる順番に従う順序がある。この順序に従うことで、まとまりが出来、分かりやすくなる。
また、グループ内の考えを要約する方法は、そのグループ内の物の類似点を見つけたり、そのグループ内の事から生じる結果が同じになるもの等がある。こうして要約する事で、また分かりやすくなる。
第3部 問題解決の技術
問題解決のためにはまず、問題の定義から始める。最初に今何が起きているかを考え、そこから望ましい結果と望ましくない結果について考える。その両方の結果について考察を加えた物を次に構造化してみる。ここでは、まずデータを収集して、そこから原因を診断するためのフレームワークやロジックツリーを作る。そうする事で、課題の分析を実行することになる。
この章は主に、コンサルティング業などの問題解決を事業とする方への章なので、一般の方はこんな方法もあるんだなぁぐらいで読んだ方がいいと思われます。というのも、わたしは真剣に読みすぎて、かなり疲れましたから。
第4部 表現の技術
この章ではここまでのピラミッド構造を文章に反映させる技術について書いてあった。具体的には、見出しに数字や記号を振ったりだとか、アンダーラインを引いたり、文章を少し下げたりすることで、要するにいかに読みやすく文章を表現するかについてであった。
読後感
さて、振り返ってみると、全体を通して少々分かりずらく、同じことを何回も繰り返したりで(まぁそれはそれで頭に入ってよかったが)、なかなか読むのに苦労させられた。しかし、読む前と読んだ後では、文章が分かりやすくなったりだとか、表現豊かになり読みやすくなってるはず(多分)。
それにしても実は追補Aの推測で問題解決うんぬんのところが、哲学的で一番面白かった^^;まぁ、技術を伝えるのは往々にして退屈な文章になるものなんだろうぁ。
ということで、日常的に文章を書く人は、一度ざっと流し読みしてみるといいかも。
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What A Wonderful World この素晴らしき世界
人間失格/太宰治
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採点
50点
あらすじ(wikipedia)
第一の手記
- 「自分」は人とは違う感覚を持っており、それに対して混乱し発狂しそうになる。それゆえにまともに人と会話が出来ない「自分」は、人間に対する最後の求愛として道化を行う。だがその「自分」の本性は女中や下男に犯されるという残酷な犯罪を語らず力なく笑っている人間であった。結果的に「自分」は欺きあう人間達に対する難解さの果てに孤独を選んでいた。
- 第二の手記
- 中学校時代、「自分」は道化という自らの技術が見抜かれそうになり恐怖する。その後旧制高校において人間恐怖を紛らわすために酒と煙草と淫売婦に浸った。そのうちに左翼思想に触れ葛藤する。結果として人妻との暖かな一夜の後に、彼女と心中未遂事件を起こしたが、生き残り罪に問われる。結果的に釈放されるが、混乱した精神状態は続く。
- 第三の手記
- 高等学校を追い出され、「自分」は破壊的な女性関係に陥る。その果てに最後に求めたはずの無垢な女性に裏切られ、再び自殺未遂を起こす。その後は訳が分からないうちにどんどん不幸になっていきアルコール中毒のようになり、モルヒネに浸っていると、家族に騙され脳病院へ入院させられる。そして自分はもはや人間ではないという事になった事を確信する。不幸も幸福もなく、ただ過ぎていくだけなのだと最後に語り自白は終わる。
読んだ動機
言わずとしれた日本の名作を今更ながら。
こんな人にお勧め
絶望に迷う人間の心理を垣間見たい人
内容のレベル
6
人間失格を好く人・嫌う人
人間失格を読んでみたが、本書に感銘を受ける人と受けない人には大きな差があると感じた。
まず、サブカル雑食手帳さんから引用の引用
心理学者の岸田秀氏曰く
「奥野健男氏によれば、『この作品は、ある性格を持って生れた人々の、弱き美しきかなしき純粋な魂を持った人々の永遠の代弁者であり、救いである』そうだが、わたしに言わせれば、『人間失格』は、この上なく卑劣な根性を『持って生れ』ながら、自分を『弱き美しきかなしき純粋な魂』の持主と思いたがる意地汚い人々にとってきわめて好都合な自己正当化の『救い』を提供する作品である。」(「ものぐさ精神分析」所収「自己嫌悪の効用」)
まさしくわたしが言いたいのもこれだ。
わたしは、あまり感銘を受けなかった方の人間だが、それはなぜか?なぜなら、本書は人生とはネガティブな事の連続であり、本書の主人公もそのネガティブという前提を盾にして人生を正当化していただけの事に過ぎないと思われたからだ。もちろん今の時代背景と当時の時代背景は、様々な面で違うであろう。
しかし、本書の主人公は望めば裕福で、快適な生活にたどり着けるところまで来てたんじゃないかという時期もあった。しかし、結局はネガティブな人生が自分の生き場として捉えていたので、客観的に見て堕落していく人生に終止符を打つことは出来なかったのであろう。もちろん当の本人は心のどこかでそういった人生の方がいいと思っていたのかもしれないし、または気付いたときにはもうその人生から抜け出すことが出来ない状態だったのかもしれない。
そこで、本作に感銘を受ける人とは、人生をネガティブに捉え、努力すること等のポジティブな感情を心のどこか嫌うことを本作で正当化してくれたと感じる人間なのではないだろうかと思われる。
「お前に何が分かる」と言われそうだが、ネガティブな感情の大半は逃げでしかなく、またその逃げにより、自分が特別な人間だと思っているのか知らないが、案外ネガティブさは心地よいものだったりする。
もちろん、わたしもたまにはネガティブな感傷に浸ることがあるのだが、一方でそれは、別に意味があることではないと思っていたりもする。さらに、それならポジティブに創造的な事をしたらどうか?と自問自答したりもする。
まぁ結局は、他人ごとだから止めはしないけど、ネガティブ感情に浸っている暇があったら、他に何かすることがあるんじゃないか?と自分自身にも問いかけつつ、本書に共感している人にも問いかけてみよう。
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こちらも巡ってみよう!
採用の超プロが教える 仕事の選び方人生の選び方 /安田 佳生
採点
55点
内容
新卒採用コンサルティング会社の社長による、仕事を軸にした人生観。
項目
第1章 仕事選びは人生選びだ
・人生はまだ、始まってもいない
・働く方法は、実は何百通りもある ほか)
第2章 「根拠のない自信」を信じてこそ人生
・根拠のない自信がこれほど必要なわけ
・過去の実績で未来は決まらない、未来が過去の評価を変える ほか)
第3章 「仕事選び」の勘違い、「能力の高め方」の大間違い
・「やりたいこと」と「給料」が反比例すると思うのは錯覚である
・「話すのが好き」イコール「接客業」は間違いである ほか)
第4章 社員の価値を高める魅力的な経営者の条件
・働く側の価値観が大きく変わったことに気づいている経営者は多くない
・働く側の「エネルギーの質」は、ギラギラから「キラキラ」に ほか)
第5章 「自らハンドルを握る人生」をつかみ取るための心構え
・人間は生きる意味を自分で決められる唯一の動物
・周りから見える成功や安定は、まったく意味がない ほか)
読んだ動機
プロの立場から見た仕事選びの方法を見てみたかったから。
こんな人にお勧め
・どんな仕事に就こうか迷っている人
・仕事に悩んでいる人
内容のレベル
5
安田流人生論
さすがに、人を扱う会社の社長なだけあって、本書では彼なりの様々な理念や考え方がいろいろと紹介されていた。では、章を追ってみていくことにしよう。
第1章 仕事選びは人生選びだ
この章では題の通り、仕事とは生活の一部ではなく人生そのものだという主張が展開されていた。例えば、どんな生き方をしたいのかわからないのに、仕事なんて選べないという言葉が表している通り、自分の生き方に応じた仕事選びの重要さを説いていた。これに対してよく聞く反論は、自分のしたい事にこだわってないで、何でもいいから働けというものだろう。確かに、自分がしたいことが見つからないのを言い訳に、働かないという人がいるのも事実である。しかし、本書の言葉を借りれば、人生の時間で大半を占める仕事をモチベーションの沸かない事で過ごすのは、納得のいくものではない。自分に合った仕事は必ずあるのだから視点を限定しないで、いろいろ想像を働かせてみるのが大事という事が書いてあった。
第2章 「根拠のない自信」を信じてこそ人生
根拠のない自信を信じてこそ人生!まさにその通りではないだろうか。自信が無く何にも挑戦しないというんじゃあ、正に何も出来ない。自分を信じて、未来の方針を立てることこそ人生において大事なことなのでしょう。
第3章 「仕事選び」の勘違い、「能力の高め方」の大間違い
この章では、仕事を選ぶ上で多くの人がする勘違いや、能力の高め方に関する間違いを指摘していた。例えば、「話すのが好き」イコール「接客業」は間違いであるなんかは、話すことが好きなのは会話するのが好きなのであって、接客業は会話ではなくお客様の話をよく聞き対応することであるから、根本的に違うという事や、本気で独立したいなら、まず辞められたら困るだけの人材になれでは会社において辞められても困らない人は、往々にして独立してもうまくいかないなんてことが書いてあった。
第4章 社員の価値を高める魅力的な経営者の条件
この章はまさに、安田氏が他の会社の社長とは違うという点を生き生きと書いていたと言える。例えば、働く側の価値観が大きく変わったことに気づいている経営者は多くないでは、今の若者と雇う側の価値観の違いを指摘し、若者側に立って彼なりの主張を展開している。また他にもこの章は、安田氏の経営者としてのポリシーが色々と展開されている。
第5章 「自らハンドルを握る人生」をつかみ取るための心構え
この章は今までのまとめみたいなもので、ひとの意見に流されず、自分の明確な意思を持って、仕事ひいては人生を決める大事さを説いている。最後の節である、生きることさえも、目的ではなく手段であるでは、生きることを通して何かするという能動的な彼の見解を最も端的に表したものといえるだろう。
読後感
さて、読んだ内容を振り返りながらreviewを書いてみたが、どうも内容が頭に入っていない気がする。というのも、いまいち現実という重みのスパイスが足りないので、理想論に思える部分もあり、ぱらぱらっと読み勧めたせいかもしれない。もう少し各々の事例に現実味を持たせてくると嬉しいが、今の時代厚い本は売れないからなぁ…
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デザイン更新!の勧め
←前のデザイン
前置き
以前のオレンジ色のシンプルデザインはどうも単調すぎるし、なんといっても同じデザインのブログを2つも見たことがあるから、そろそろ変えようかな〜と思っていたところなかなかよさげなデザイン発見!
しかしそもそも、黒は文字が見えにくいんじゃないかと思ってたから、白を基調としたノート系のデザインを探していたんだけど、なぜか不覚にも全く真逆といっても過言ではない、少々過激なデザインを気に入ってしまった^^;加えて、なんかかわいい姉ちゃん付いてるし、崇高にも蝶々も舞ってらっしゃいますよ (笑
まさかこれと同じデザインのブログはそうそうないでしょうけど、見つけたらぜひご一報よろしくお願いしますm(__)m
それにしても、前のいかにも単調で素人〜なデザインと違って、このデザインはある種のホームページめいたものを感じますねぇと自画自賛。
デザイン更新の勧め
さて、この記事をたまたま何かの偶然で見かけた人も、これを機に自分のブログのデザインを客観的に見直してみたらどうでしょうか?
というのも人間には、不変を望む本能があるらしいですから、今のデザインは知らず知らずのうちに潜在意識の中で正当化してるだけかもしれません。
さらに、デザインというのはそのブログの第一印象を決める、人間で言う見てくれみたいなもんじゃないでしょうか。だから、そのデザインが、ほんとに自分の主題としている事と合っているかを考える事は、かなり大事な事のように思われます。
ほら、こう言われたら何となく今のデザインを変えなければいけないんじゃないかという焦りが出てきたでしょう (笑
いやしかし、このブログのデザイン自体、書評のブログとして合ってないですから、そういう事は気楽に考えればいいんじゃないかと思いますよ。
それに、あんまりころころ物事を変えるのは好きではないので、わたしは二度とデザインを変えることは無いでしょうしね。
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